シニアの為の快適生活情報誌もも
もも2005年秋号プレゼント実施中
特集ページ
ニッポンの祭り/世界遺産
おすすめ記事
ケア・レポート  
すもも
有料老人ホーム百科事典  
有料老人ホーム検索  
介護関連リンク
提携リンク  
お問い合わせ
運営会社について  
   
 
   
 

  介護保険が始まって5年目を迎えるにあたって、利用料の値上げや認定区分の変更など、大幅な改正が行われました。もも春号では、 今回の改正が本当に利用者のニーズに合わせた「改正」なのか、日本の福祉はこれからどうなるのか、福祉研究の第一人者で、日本にケアマネジメント(介護が必要な人に適切な評価をし、介護計画を立てて実践すること)を導入した白澤先生にうかがいました。

 

≪ 改正の背景は? ≫

 平成 12 (2000)年4月に介護保険法が成立した当初から、5年をめどに見直すことは決められていました。それが今回の改正だったわけです。
ここ5年間の大きな変化は、毎年 10 %以上の利用の伸びにより、介護財源を圧迫してきたことにあります。保険制度というのは負担と給付のバランスで成り立っており、このまま給付がうなぎ登りに増えれば、負担できなくなり、制度そのものの存続が危うくなります。
団塊の世代が利用するようになる2025年問題を視野に入れた時、制度存続のための方法を考えなければならないことが改正の背景にありました。
日本の福祉制度は、ようやく利用する施設やサービスを自分で選ぶ利用契約制度になってきました。
介護保険制度の改正と同様に、平成 17 (2005)年には障害者自立支援法ができ、別々の制度のもとにあった身体・知的・精神の三障害を一体化し、ケアマネジメントを導入することなどが4 月から始まります。
財源の抑制を図らなければならないという背景があります。従来の、「利用者の所得によりお金を支払う応益負担」から、「サービスの利用量に応じてお金を支払う応益負担」のシステムに転換したため、障害者の生活を圧迫すると多くの反対がありました。厚生労働省の狙いは、介護保険と連動しやすい仕組みをつくり、障害者も介護保険を利用できるようにすることです。将来的には高齢者・障害者を一つの介護保険制度にまとめようとの意図も読み取れます。

≪介護保険改正のポイント≫

 利用する人を減らすことで財源の抑制を狙っています。できるだけ介護保険を利用しなくてもすむように、健康寿命を延ばして「元気な高齢者」を増やそうということです。
今後、要支援・要介護になる可能性の高い「ハイリスク高齢者」に対しては、転倒予防や栄養指導の教室で支援を、また現在、要支援の人や要介護1の高齢者の多くの人は「新予防給付」の対象とし、介護保険の予防サービスだけでなく、高齢者の能力や意欲を活用したり、配食サービスや民生委員など、地域の介護力を使うことで予防することを考えています。
今年の4月からハイリスク高齢者と新予防給付の対象者にケアマネジメントをするのは、市町村に新しく設置される「地域包括支援センター」です。しかしながら、センターのケアマネージャーが実務の全部を担当するのは不可能ですから、基本的にセンターから委託された今までのケアマネジャーからの継続的支援を受け、大きく変わることはありません。国としては、地域包括センターがかかわることで、不必要なサービスの利用をチェックすることになります。

福祉先進国のデンマーク、スウェーデンの「高福祉・高負担」に比べ、日本は「中福祉・中負担」の国です。公的なサービスだけではまかなえませんから、制度に全て頼るのではなく、私たち自身の意欲や能力を高めたり、地域の助け合いなど住民の可能性を掘り起こしていくことが必要です。元気であればあるほど、自分たちでやれることを増やし生活力を高めることが、今の私たちにできることではないでしょうか。


 

世界に類をみないスピードで高齢化が進む日本社会、私たちが安心して老いるための切り札である介護保険は、さらに平成 22 年に見直されます。日本の人口は自然減へと進み、保険料を孫の世代にも負担してもらわなければ制度が成り立たないという状況はすぐ目の前に迫ってきています。元気な高齢者を増やし、介護サービス費用を抑えたいという政府の指針が今後どうなっていくか、注目されるところです。 (文章は2006年 1 月 20 日現在)

           介護保険 改正のポイント!!

 




バックナンバーはこちら


もどる


サイトご利用上の注意点


個人情報保護方針

「もも百歳・すもも」についての
お問い合わせはこちらから

Provision
株式会社日本エル・シー・エー内 もも編集室
〒110−0015東京都台東区東上野5-1-5 日新上野ビル